活動報告 JBSA東京 2025年10月19日 TYCレース第8戦

活動日:2025年10月19日
イベント名:TYCレース第8戦
事業種別:レース関連事業:レースに関する活動。安全講習会や表彰式など
活動種別:レース
担当支部:東京
使用艇:あほうどり小倉,水田,酒井,殿垣内
参加ブラインドの名前:小倉,水田,酒井,殿垣内
参加サイテッドの名前:児玉,福島,副田,古庄,玉木,山口
会員数:10
体験者数:0
その他:0
合計参加者数:10
開始時刻:9時22分
終了時刻:14時16分5
天候など:天気:曇り時々雨 気温:21度 風速:4から15ノット
航行情報:航行時間:4時間54分 走行距離:40.8 キロメートル
連絡事項:
・1週間係留でエンジンルームのビルジに4分の1ほどの浸水
・スタンチューブからの浸水をしめているグランドパッキンのグランドナットがゆるんできている様子
・グランドナットに対して直角にしめこんである緩みどめ用のナットが緑青(ろくしょう)で固着していて動かず
・排水して帰着後確認で3分の1の浸水
・工具はモンキーレンチを使用
・玉木さん、児玉さんのアドバイスによりボートサービスを利用することに
・燃料船体残量2分の1,ポリタン1つカラ
・トイレは排水は可能だが給水はおそらくピストンシリンダーのパッキン劣化により真空にならないことが原因と予測
・水道水ポリタンで流すことは可能だができるだけ使用を控えるのが吉

活動のようす:
● あほうどりの成績状況

優勝、優勝、準優勝、準優勝、DNSという今年のTYCレース。
これまでの総合成績は、1位あほうどりの13点、2位アナイスの14点、3位オナガザメの22点と、アナイスと1点差。
今回の最も好ましい目標は、アナイスより前にでること。堀江さんからは、とにかく完走を目指すようアドバイスをいただいていた。
結果は、クルージングクラスでは6艇中5位。アナイスは1位だった。このあたりの詳細は、レース担当小倉さんからのレポートで解説していただけるかもしれないのでここでは割愛。

● 予報と異なる天候
微風の予報が大きくはずれ、帰路では体感16ノット以上で、前方にいた玉木さんと私は波をかぶることに。
あほうどりの場合、風速10ノットぐらいからしぶきをあびるぐらい、15ノットを超えるとざぶんとくる。

● セミロングはプラス1本
ディズニーランド沖からアクアラインの風の塔(改定トンネルの通風口)付近をめざすコースであるセミロングバージョンのTYCレースでは、いつもと異なり、第一マークが必ずしも風上になるとは限らない。
今回も、スタート直後にスピンをあげるプランでスタートしたものの、しばらくしてからのスピンアップとなった。
スタートから第一マークまでの片道の1レグに1時間ほどかかるセミロングに、古庄さんは、今度からセミロングのときはもう1本ビール持ってきていいですかと退屈なご様子。
とはいえ、古庄さんは実は、的確なクルーワークを次々とこなしてくださる。

● グループLINEのトークから
以下に、非公式版ではあるのだが、JBSAのグループLINEに福島さんが投稿してくださったトークを、ご許可をいただいたのでコピペする。

—- ここからグループLINEの投稿 —-

レースに参加された皆様、昨日はお疲れ様でした。
セミロングコースのマークは風の塔の近辺でしたね。170度5マイル表記でしたが、大分おとす必要がありました。
レース艇の大半がマークが違う方向にあると信じて走っていました。
スタート後の艇速で置いて行かれてしまった感が、ありました。
乗艇位置を中心に集めたり、ヒールバランスに気をつけるとスピードが速くなった気がしました。
船底に貝が付いていたようでしたので、シートやスクレーパーの様な物で、取れる所だけでも取ると良いかと思いました。
結果は残念なものでしたが、楽しいレースをご一緒させて頂きありがとうございました。

—- グループLINEへの投稿ここまで —-

● 重要なウエイトコントロール
第一マークに向かう途中、後方からきたアナイスに、すーっと抜かれていった。1、2年前までは、スピンがあがらず停船状態だったり、微風のときは反対を向いてしまっていたりした、アナイスが、美しいフォルムのヒール角度で、すべるように走っていき、その姿は、さながら映画の1シーンのよう。
「アナちゃん!ストップ!」と、横を通るアナイスに児玉さんが大きな声で停船を命じるも、あっという間に先へと走っていってしまった。以前と同じ船とは思えないスピード。
あほうどりにこれだけ頻繁に乗っていると、なんかおかしいという感覚を感じることがある。今回は、アナちゃんのスピードをみて、いくらなんでももう少し早くはしれるはずとミジップでシモウェイトをかけながら思っていたところ、福島さんが上記のように、ヒューマンウエイトの配置を変更され、ヒール角度と重心のバランスを調整したところ、スピードアップ。

● ジブセールトリムの重要さ
福島さんは、ジブセールのトリムを細かく指示されていて、ミジップにいた私は、あほうどりの大きな150%ジブを目の前で確認することができて勉強になった。

テルテールがはねあがっていればジブを引き込みすぎ、下がっていれば出し過ぎなわけだが、これを細かく調整されていたことが印象的だった。
ヨットはまずジブセールで風をうけ、それ自体の推進力も30から40パーセントぐらい推進力に影響するわけだが、メインセールへジブセールから風を送ることでスロット効果でメインの力を20%以上アップさせると聞いている。
ジブトリムは、メイントリムを決める上でも重要な要素なわけだから、福島さんはしばしばジブへの指示をだされていたのだと思う。

● スピンねーかーのこと
スピンについても色々書きたいが、すでにもう、ここまで読んでくれているかたもいないと思うので、今回は割愛。

● なんとか年間優勝
次回11月は最終戦。優勝の可能性がないわけではない。これで年間優勝をとれれば、昨年は年間3位、おととしは年間4位と順位を上げてきているので、ブラインドがヘルムスとメインを担当し、その他のクルーワークもこなし、サイテッドと一緒にヨットを操船することで、目が見える人しか乗っていないチームにも一般レースで勝てる、対等に戦えるという姿を広く示し、共生社会が決して夢物語ではないことを、まあすでに証明し続けているのだが、よりインパクトをもって、さらに周知させていきたいと願っている。

あほうどり1位以上、アナイス5位以下なら、年間優勝が可能!

報告書作成者:殿垣内大介